あなたは「なんでアイツは運動もできるのに勉強もできるんだ」と思ったことは無いですか?
運動ができるのに勉強もできるなんてズルいって思いますよね?
神様がえこひいきしているんじゃないかって疑いたくなっちゃいます。
でも実はそれは神様のえこひいきなどではなく研究者による調査で運動と勉強には深い関係があるという事が分かっています。
運動することで勉強にとってとても良い効果を生み出す関係があったんです。
そこで今回は
- 運動と勉強にはどんな関係性があるの?
- 勉強の効率を上げる上手な運動の仕方ってあるの?
こんな疑問について答えていきます。
ぜひあなたの勉強の悩みにお役立てくださいね。
結論から言うと運動をする人は勉強もできるようになっていきます。
『学習をする』という事の言い方を変えるとすると脳細胞同士の結びつきを新しく作ったり強化したり新しい脳細胞を作ったりなど脳の回路をアップデートしていくという事と言い表せます。
実はこれは運動することでより効率よく出来るようになっていくんです。
第一の運動の大事な要素として『脳の回路の繋がりを新しく作ったり強化したりして記憶力を高める』という効果があります。
実際に運動と学習について研究しているカリフォルニア大学アーヴィン校の脳老化・認知症研究所の所長であるカール・コットマン氏の行ったマウスの実験で
運動しなかったマウスより多く走ったマウスの方が脳の回路の繋がりを促したり強化する為に必要なBDNFが増えていた。
との研究結果があります。
イメージとしては、BDNFは脳細胞の肥料的な存在であり、脳の回路の道路工事や交通整理的な働きを持っています。
また、2007年にドイツの研究者グループが人間を対象にした研究では
運動前より運動後の方が20%早く単語を覚えられ学習の効率とBDNF値が相関関係にある事が明らかになった。
という事なんです。
つまりマウスや人間の研究から分かるのは
運動する事で脳内に学習を効率化するために必要なBDNFを増やす事ができる。
その結果、脳細胞同士の繋がりを新しく作ったり強化したりして記憶力を上げることができる。
という事なんです。
他にもこのBDNFには集中力を上げたりする効果があったり、気分を前向きにさせてくれる効果があります。
だから勉強にとって運動というものは欠かすことのできない要素だったんですね。
もう一つ重要な要素があります。
今までの脳科学の常識として脳細胞は青年期になると完成され、それ以降は年々数が減って行くとされていました。
ですが実は運動することによって放出されるBDNFのおかげで脳細胞の数を増やす事ができるという事が新たに分かったんです。
これはカリフォルニアのラ・ホーヤにあるソーク研究所のヘンリエッタ・ヴァン・プレイグ氏のマウス実験で判明しています。
マウス用のプールに不透明な水を張って水面下に見えないように足場を置いてマウスが学習するかを確かめた実験で、回し車で毎晩走らせたマウスの方が走っていないマウスに比べて足場の位置を早く学習し覚えていったそうです。
さらに脳を解剖してみると脳の海馬と言う部分に新しい細胞ができている数が運動しているマウスの方が運動していないマウスの2倍もできていたとの事なんです。
つまりどういう事かというと
運動をすることで脳に新しい細胞を生み出す事が出来て脳の記憶力を上げてくれるようになるんです。
運動することで脳細胞を増やす事ができるのであればやるしかないですね。
実は運動をすると勉強のやる気や意欲も湧いてくるようになります。
なぜかというと運動をすることでやる気や意欲を上げてくれるドーパミンが生成されるからです。
ドーパミンは別名『やる気ホルモン』とも言われ何かに意欲的に取り組むときにはとても大事な物です。
僕も実際に読書やブログ執筆に疲れたら外をブラっと歩いたり走ったりしています。
そうすると頭がスッキリして不思議とまた意欲が湧いてくるようになるんです。
ですから運動はお手軽にできる勉強へのやる気スイッチだったんです。
なや美
よしあき
とはいえ運動さえしていれば勝手に記憶力が高まり勉強ができるようになるという訳ではでありません。
確かにBDNFは脳内の回路の結合を促したり強化したり新しい脳細胞を生み出されるのを助ける役割がありますが大事なのは運動をした上で『勉強をする事』がとても重要になってきます。
何かを学習するのはそれなりに脳に負荷をかける必要があります。
筋トレも筋肉に負荷をかけて鍛えていきますよね?
それは脳も一緒なんです。
ですからどちらかだけを頑張るのではなく運動して脳を育てる肥料(BDNF)を放出しつつ勉強も頑張る事を意識しましょう。
そうすることで勉強の効率がかなり上がるはずです。
なや美
ここまで運動には
『勉強のやる気を上げてくれる効果がある』
『脳細胞の結びつきを促したり強化してくれれる』
『新しい脳細胞を生み出してくれる』
という効果に関して解説してきましたが、では実際にこれらの効果を得るにはどんな運動をすればよいのでしょう?
結論から言うと有酸素運動と複雑な動作を組み合わせるのが一番良いです。
有酸素運動をすることで
- BDNFを増やす事が出来る。
- 新しい脳細胞を作る事が出来る。
という効果が期待できます。
有酸素運動の強度は話すのがちょっとしんどくなるくらいの強度でOKです。
そして複雑な動作をすることで
- 脳細胞の繋がりを促す。
- うまく脳細胞同士で情報のやり取りができるようになる。
という効果が期待できます。
有酸素運動か複雑な動作をする運動のどちらが良いかと言う訳ではなくできれば両方やるのがオススメです。
具体的には以下の様な運動がオススメです。
- ダンスや空手などの型や動きを覚えなくてはいけない複雑な運動。
- サッカーやバスケやキャッチボールやテニスなどの球技。
- ボルダリングなどの頭も体も使うスポーツ。
これらの運動がオススメです。
とはいえ「自分にはちょっと敷居が高いな」と思ったら筋トレなどでもOKです。
また、家庭用のゲームで身体を動かす系のゲームってありますよね?
それでもOKです。
自分が興味を持てて楽しめる運動を見つけてぜひやってみましょう。
目安としては20分から30分の運動を週に2回から3回を目標に運動しましょう。
これくらいだったら運動が苦手な人でも出来そうな気がしませんか?
もし20分もしんどいよと言う人は5分からでもOKです。
まずは運動を習慣化するところから始めましょう。
参考記事:なぜ習慣化を成功させるには少しずつやるべきなのか?科学的に徹底解説
いかがだったでしょうか?
運動をすることで脳や勉強にとって様々な良い効果を得られるんです。
実はこんな関係があったんですね。
勉強や運動に対して少しモチベーションが上がりましたか?
今回の記事のまとめです。
- 運動する事で脳内に学習を効率化するために必要なBDNFを増やす事ができてその結果、脳細胞同士の繋がりを新しく作ったり強化したりして記憶力を上げることができる。
- 運動をすることで脳に新しい細胞を生み出す事が出来て脳の記憶力を上げてくれるようになる。
- 運動することで出るドーパミンは勉強に大事なやる気や意欲を引き出してくれる。
これだけの良い恩恵を受けられるのであればぜひとも運動したいですよね。
ぜひ今日から20分~30分の運動を週に2~3回ほどやってみて下さい。
さて、いますぐ玄関に行って靴紐を結びましょう。
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読書に慣れていないと読み進めるのは難しいかもしれませんがかなりの良著なので脳と運動に関して興味のある方はドウゾ。
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以上
なぜ運動すれば勉強もデキるようになるの?【3つの理由と関係性】
でした。
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