ゲームや課金をやめられない理由と元廃ゲーマーの私がやめた方法3選

なや美

ゲームとか課金とかやめたいんだけどやめられないんだよね。
どうしたらいいかな?

そんな悩みを解決します。

実は僕は引きこもりでゲーム廃人だった時期があります。

当時夕方にのそのそと起きて来ると大型MMORPGと言う一つの世界をユーザーみんなで共有するゲームをしていました。

他のユーザーと協力して敵を倒したり自分のキャラクターを強く育てるのを競ったりギルドというユーザーが集まった組織を強くしようとしたりと生活のすべてをそこにつぎ込んでいました。

そして朝になったら寝るような生活をしていました。
正真正銘のクズ人間でしたね。

当時ゲームにのめり込みながらも「早くこの状態から脱出したい」と思っていましたが結局抜け出すにはゲームを始めてから2~3年も経った後でした。

だからゲームや課金をやめられない人の気持ちは良くわかっているつもりです。

だからこそそんな人の力になりたいと思ってこの記事を書きました。

そこで今回の記事ではこんなことを解説していきます。

  • ゲームや課金がやめられない理由。
  • 廃ゲーマーだった僕がゲームと課金をやめた方法。

僕の経験からゲームがやめたいけどやめられない人やその家族の方の力に少しでもなれたらと思います。

世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害 」という依存症が国際疾病分類として正式に採択されるというニュースが入ってきました。(2019/05/21追記)

なや美

ゲーム依存症がついにWHOに採択されて正式に国際疾病分類として登録されるんだね。それほどこのゲーム依存って深刻な事なのね。
そうそう、とても深刻な事なんだ。僕も昔廃人ゲーマーの経験があるけど本当に辞めたいのに辞められなかったんだ。今回は僕がどうやって辞めたかもお話していくよ。

よしあき

今回の記事の参考文献
依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実 ダイヤモンド社
依存症について詳しく掘り下げて知りたいという方にお勧めの1冊です。

ゲームや課金がやめられない理由

ゲームや課金がやめられない理由

人がゲームや課金をやめられない理由は開発者がゲームから離れられなくさせる
『キュー』を色々な所に仕込んでいるからなのです。

なや美

ん?キューってなに?

どういう事かというと開発者がユーザーを様々な手法を使って「楽しい!!」と思わせるんです。

そうするとドーパミンという快楽を得られる脳内物質が分泌され、その結果ゲームにのめりこむ様になってしまいます。

ゲームをやめるとドーパミンの量が減ってきます。
そうすると脳がドーパミンを欲しがりその結果繰り返しゲームをするようになってしまうのです。

まさにギャンブル依存症やアルコール依存症や麻薬中毒者と同じ仕組みなんです。

ではそんなゲームや課金をやめたいのにやめられなくなってしまう『キュー』とは具体的にどのようなもの計なのでしょうか?

それがコチラ。

  • ゲームがやめられない報酬の仕組みがある。
  • 中毒性の高いゲームは競争心を煽る設計になっている。
  • 課金したくなるような絶妙な難易度に設定されている。
  • ゲーム内の人間関係に縛られる。
  • 永久に終わらないし飽きない仕組みがある。

以下で詳しく解説していきます。

ゲームがやめられない報酬の仕組みがある。

あなたがゲームをやめられない理由はずばり『報酬』にあります。

ゲームで何かを達成したり、ガチャでレアアイテムをゲットしたらめっちゃ嬉しいですよね。

例えばこんな感じ。

  • 経験値を稼いでキャラクターがレベルアップしていく。
  • レアアイテムを手に入れる。
  • 課金して通常では手に入らない超レアアイテムが獲得できた。

この定期的に訪れるちょっとした嬉しさや達成感がゲームをやめられなくしているんです。

この報酬は現実世界には無い特徴があります。

それは『定期的』『制限なし』『即効性』の3つです。

この定期的に訪れてしかも制限が無くすぐに報酬が貰えるこの感覚がゲームがやめられない大きな理由です。

現実世界では勉強したりダイエットしても結果が表れるのは数日から数か月後になりますよね?

でもゲームでは敵を倒したりクエストをクリアするとすぐ報酬や成果が手に入って自分のキャラクターが強くなっていきます。

人間の性質上すぐに報酬や結果を求める傾向があるのでゲーム開発者はこの心理を使ってユーザーをゲームをやめられなくしています。

しかもタチが悪い事にその報酬も手に入りにくいものであればあるほど人によっては現実での物の価値以上の価値があるものと認識してしまいます。

現実の物よりもゲーム内の剣や防具やお金の方が高い価値になってしまうのです。

この心理もゲームがやめられなくなってしまう理由の一つです。

なや美

なるほど。[すぐに」「定期的に」「制限なく」報酬が手に入ると人はもっともっとと求めてしまうのね。
そうだよ。現実世界ではそんな事ないからね。でもゲームの世界ではそれはある。ここが最初の入り口なんだ。

よしあき

依存度の高いゲームは競争心を煽る設計になっている

もう一つのゲームや課金がやめられない理由として『競争心を煽る設計』になっているという事が挙げられます。

ゲームをプレイしていると他のユーザーのレベルやハイスコアや持っているレアアイテム、称号などが見えるようになっているものがあります。

この『他のユーザーの情報が見れてしまうこと』によってユーザー同士の競争心を煽りゲームや課金がやめられなくなってしまいます。

  • あっ、あの剣欲しいな。自分も頑張ろう。
  • あの人みたいに敵をたくさん倒せるようになりたいな。

みたいな感じです。

僕も最初はゲーム内の強い人を見て「あんな風になりたいな」と思ってのめり込んで行ったのを覚えています。

そしてそのうちゲーム廃人になりレアな装備品やキャラクターの強さを他のユーザーに見せびらかすのがすごく好きだったしそんな自分が誇らしくなってしまいました。

そして周りから尊敬される事でさらに「自分は偉くなったんだ!」と勘違いしさらにゲーム内の地位や名誉を気にしてより強くなるために時間を費やすようになりました。

そしてゲーム内の友達もそんな僕を見て必死に頑張っていたんですよね。

そしたらいつの間にか僕もゲーム内の友達も現実世界がおろそかになり生活の中心がゲームの中になってしまってました。

そんな過去の僕のように他のプレイヤーと競争する事でゲームや課金がやめられなくなってしまうんです。

なや美

なるほど。競争心を煽ることがゲームがやめられなくなる理由だったんだ。
そうなんだよ。昔の僕はゲーム内の地位や名誉が生活の全てだったんだ。これを捨てるなんてできない。まさに泥沼の中だったんだ。

よしあき

課金をしたくなる絶妙な難易度に設定されている

ゲーム開発者はそれ以外にもゲームをやめられない様にするために障害やストレスも利用します。

ゲームが難しくなりストレスが溜まってもそこに「課金」と言う悪魔がそっと顔出してきます。

ゲームは課金をすることで障害を切り抜けやすくなる様設計されており、
その課金システムもできるだけ簡単にできるようになっています。

子供でさえ親のスマホでゲーム内のアイテムを簡単に買ってしまえるくらいです。

またゲーム内課金をすると簡単に手っ取り早く他のプレイヤーと差をつけることができます。

大体のゲームは競争心を煽るように設計されているので簡単に課金出来る事も相まって周りの人が課金をすると「自分も課金しよう!」と思うようになりどんどん深みにはまっていくのです。

ゲームがやめられないのは「せっかく数万円も課金したのにやめるのはもったいない!」という心理も働いているのかもしれません。

なや美

あー。確かにもうちょっとでクリアできそう!とかもっと便利になればいいのに。って思ったら課金したくなる!でもそれって課金を誘う様にゲーム自体が設計されているんだね。

ゲーム内の人間関係に縛られる

ゲームによってはユーザ同士が協力して敵を倒すようなゲームもあります。
その様なゲームをすると仲の良い人同士でゲーム内で待ち合わせをするようになります。
これもゲームがやめられなくなってしまう理由のひとつです。

協力しないと敵を倒せなかったり他のプレイヤーに迷惑がかかったりするので現実の用事よりゲーム内の用事を優先させるようになります。

そしてだんだんと現実がおろそかになっていきます。

永久に終わらないし飽きない工夫がされている

これが最も怖いことかもしれません。
中毒性のあるやめられないオンラインゲームは基本的に終わりがありません。

終わりがないという事は永遠と遊べてしまうということです。

そして終わりが無いだけならまだしもゲーム自体がアップデートしていくので飽きることもないのです。

本当にこれは恐ろしいです。

なや美

サービス停止しなきゃ確かに永遠と遊べちゃうよね。永遠に遊べるってよく考えると怖すぎ・・・。
そうなんだよね。しかも飽きさせない様にゲーム開発者も工夫してくるからね。でもここから抜け出す方法はあるんだ。僕がゲームをやめた方法を紹介していくよ。

よしあき

廃ゲーマーだった僕がゲームをやめた方法3選

廃ゲーマーだった僕がゲームをやめた方法3選

正直なところゲーム依存症を治す魔法の薬は無いのが現実です。

カウンセリングや入院や合宿等の治療法がありますが、また戻ってしまう確率も高いそうです。
しかし絶対にゲームがやめられないのかというとそういう訳でもありません。

僕が抜け出せたようにあなたも必ず抜け出す道はあります。

僕がゲームをやめるために実際に行動した内容は以下の通りです。

  • ゲーム内のアイテムを全部消した。
  • その数か月後アカウントを削除した。
  • 中毒性のないゲームを選んでプレイした。

以下で解説していきます。

ゲーム内のアイテムをすべて消した

僕はゲームをやめようと決意した日に今まで2~3年も頑張ってかき集めたレアアイテムを全て消しました。

そして消したことを誰にも言わずにそっとゲームから姿を消しました。

オンラインゲームあるあるなのですが「僕はこのゲーム引退します!さようなら!」と言ってやめる人は大体戻ってくるという法則?があるんです。

なぜ簡単に戻って来るのか考えたところ「さようなら」と言っただけではゲームをやめるための『拘束力』が全くないんですよね。

ではゲームに復帰出来ない様にするための『拘束力』って何かなと考えたときに思いついたのが自分の持っている剣や防具やゲーム内通貨を無くしてしまう事だと思ったんです。

アイテムが無ければゲームのやり様もありませんからこれがキッカケで僕のオンラインゲーム生活が終わりました。

最初は踏ん切りがつかなかったけどね。でもこれが結構役に立ったと思ってるよ。

よしあき

アカウントごと削除してしまう

その数か月後ゲームのアカウントも削除しました。

ゲームをやめたとはいえ時々思い出してしまう自分が嫌で消したのを覚えています。

これは勇気が出なくて当時すぐにはやらなかったのですが出来るならすべて削除してしまった方が効果的だと思います。

結局アカウントを削除したことで未練もなくなりそのゲームを二度と起動することは無くなりました。

中毒性のないゲームを選んでプレイした

実はその後もゲームはやっていましたが、やるゲームを選ぶようになりました。

中毒性や依存性が高いなと思ったゲームはやらないようにして中毒性の低いと思ったゲームを選んでやっていました。

僕が思う中毒性が低いと思うゲームはこんな感じのゲームです。

  • 一人用のゲーム
  • オフラインで出来る
  • 周りとの協力や競争がない
  • 終わりがある

これなら「クリアしたらおしまい」「飽きたらおしまい」と区切りがつけられます。

今思えば中毒性が少ないゲームに切り替えたからこそオンラインゲームをやめる事ができたのかなと思います。

ちなみに当時は意識していなかったのですが実は悪い習慣をやめたいときは別の習慣と入れ替えてしまうのが効果的であると科学的にも証明されています。

ゲームがやめたいのにやめられない人は悪い習慣をやめるシンプルな方法|習慣の心理学で無理なく解決という記事が参考になるかと思います。

なや美

なるほどね。中毒性が低いゲームに乗り換えて徐々にフェードアウトしていったのね。
そうだよ。やっぱり最初はヤクが切れた中毒者みたいにやりたくてやりたくて過呼吸になったこともあったけどゲーム障害を乗り越えられたのはこれのおかげもあったと思うんだ。

よしあき

ゲームや課金をやめられない理由と元廃ゲーマーの私がやめた方法3選|まとめ

ゲームや課金をやめられない理由と元廃ゲーマーの私がやめた方法3選

最後にゲームがやめられない理由と僕がゲームをやめた方法をまとめておきます。

あなたがゲームをやめられない理由

  • ゲームがやめられない報酬の仕組みがある。
  • 中毒性の高いゲームは競争心を煽る設計になっている。
  • 課金したくなるような絶妙な難易度に設定されている。
  • ゲーム内の人間関係に縛られる。
  • 永久に終わらないし飽きない仕組みがある。

廃ゲーマーの僕がゲームをやめた方法

  • ゲーム内のアイテムを全て消した。
  • ゲームアカウントを削除した。
  • 依存度の低いゲームに移った。

最後に「ゲームをやめたいと思っている人へ」

今まで頑張って育ててきたキャラクターと別れるときってすごく寂しかったと今でも覚えています。
やめたら「心にぽっかり穴が空くんじゃないか?」 って当時思ってました。

でも意外とやめた後は新しい自分になったような感じがしてスッキリした気持ちになりました。

そしてゲームをやめたおかげで読書や心理学やブログという新しい事にも興味が湧いてくるようになったんですよね。

だから勇気を持ってゲームをやめましょう。

昔はゲームのキャラクターのレベルアップをさせていたかもしれませんが
今は現実世界の自分と言うキャラクターをレベルアップさせて行けるように頑張っています。

あなたも絶対に自分自身をレベルアップさせていく事ができるはずです。

少しでもこの記事がゲームがやめられなくて苦しんでいる方やその家族の方のお役に立てたら嬉しく思います。

なや美

ゲームをやめたら何かを失うんじゃないかって思ってたのね。
うん。でもゲームをやめたら失うどころか新しい物が手に入ったんだ。
最初はやめるなんて怖いと思うけど実はそんなことは無かったんだよ。これを一番伝えたかったんだ。

よしあき

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依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

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