依頼やお願い事を聞いて貰いやすくなる心理学【簡単6つのステップ】

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あなたは人に依頼やお願い事や頼みごとをする時どの様に頼んでいますか?

依頼やお願い事、頼みごとをする時って
「もし断られたらどうしよう」
という不安がどうしても頭をよぎってしまいますよね?

しかし実は

「人に上手に頼むコツ」

という物が存在します。

何か頼みごとをして気まずくなったら嫌ですよね?

コツを理解していれば相手に頼みごとを聞いて貰いやすくなるだけでなく
お互いに気持ちよく引き受け、引き受けられる事ができるようになります。

今回はそんな
「お互いに気持ちよく依頼やお願い事や頼み事ができる方法」

を6つのステップでご紹介していきます

なや美

そうそう、頼みたい事がある時って断られたり嫌な顔されないか不安なのよね。

そうだよね。今回は上手に頼みごとをする方法を紹介していくよ。

よしあき

依頼やお願い事を聞いて貰いやすくなる心理学【簡単6つのステップ】

①【オープニング】最初は感謝で相手の緊張を解く

まず最初は相手の緊張を解くために必要な事として

「相手への配慮」

が必要になってきます。

ところで配慮というとどの様な言葉を思いつきますか?

  • 「お忙しい所大変申し訳ないのですが」
  • 「お手すきの時で構わないのですが」

みたいな言葉が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか?

しかし
これらの言葉は相手を「配慮している」とは言い難いところがあります。

なぜなら
この「お忙しい所申し訳ないのですが」という言葉は

一見すると相手を気遣っている様に聞こえるのですが
実はこれば
「もし断られたらどうしよう」
という自分自身の不安の表れでもあります。

「配慮」
というよりもどちらかというと
「遠慮」

に近いかもしれません。

なや美

うーん、確かに。じゃあどう言えばいいの?

これから適切に相手に配慮できる言い方を説明するよ。

よしあき

ポイントは
「感謝」
「ねぎらい」

です。

例えば

  • 「先日は〇〇の件で協力して頂いてありがとうございました。みんな感謝していましたよ。」
  • 「いつも子供の面倒みてくれてありがとうね。」

などです。

感謝やねぎらいを
「事実」
で伝える事ができれば
相手の緊張が解けて頼みごとをしやすい空気を作ることが出来ます。

なや美

なるほど、感謝やねぎらいがポイントなんだね!

②【説明】状況についての確認をして相手から小さな「YES」を貰う

自分の頼みたい事の前振りになるような話をして相手に数回
「YES」
と言ってもらえるような話をしましょう。

これは心理学で有名なテクニックですが

相手に数回「YES」と言わせる話をした後に本命のお願いをするとそのまま「YES」と言ってくれる確率が上がるという物です。
(YESセット法、一貫性の法則として有名です。)

例えば自分は体調が悪くて買い物に行けないので夫に買い物を頼みたい時であれば

なや美

最近風邪が流行ってるらしいよ。

そうみたいだね

よしあき

なや美

TVでも風邪に注意っていってたよね。

うん。言ってたね。

よしあき

の様に相手に数回「YES」と言わせる様にしましょう。

この様にすれば相手にお願いを聞いて貰える準備を整える事ができます。

ちなみにこの手法はビジネスでトップセールスマンが巧みに使っている技でもありとても強力な方法です。

なや美

分かったような分からないような・・・

そうは言われてもなかなかイメージしにくいと思います。
ですが実は身近にこの手法が強力であると教えてくれる超有名TV番組があったんです。

その番組とは誰もが知っている「笑っていいとも!!」です。

タモリさんが観客との掛け合いでこんなやり取りをしているのを見たことある人は沢山いると思います。

タモリさん「昨日はサッカー日本代表勝ったねー。」

観客「そーですね!」

タモリさん「今日は東京かなり暑いらしいですよ」

観客「そーですね!」

タモリさん「明日も暑いってよ?」

観客「そーですね!」

タモリさん「明日は50度だって言ってたよ」

観客「そ・・そうですね(ちょっと困惑しながら笑いながら)」

タモリさん「んな訳あるかー(会場ドッカーン笑)」

この掛け合い懐かしいですね。
もう見れないと思うとちょっと寂しいですが・・・

と余談は置いておいて

この掛け合いも実は
「YESセット法」
「一貫性の法則」
という物を使っています。

明日の気温が50度ですよというあり得ない事について
慣性が働くようにそのまま「そーですね」と言ってしまうんですね。

TVの生放送、一種の慣例化している
という特殊な状況ではあると思いますが

トップセールスマンも愛用していることから考えても
十分効果のある方法と言えます。

なや美

笑っていいとも懐かしいわね。タモさんはみんなに「そーですね」と言わせるように誘導していたのね。

そうだよ。最初は難しいかもしれないけど上手くなると会話の中に溶け込ませるように巧みに使えるようになるよ。意識してやってみてね。

よしあき

③【表現】「私」を主語に感情を伝える

次のステップとして
「私」を主語に感情と状況を相手にハッキリ伝えましょう。

どういう事かと言うと
「私はこんな状況で凄く困っていて悲しい」
という事を相手に伝える事で

相手に
「共感してもらえる」
というメリットがあります。

例えばどうすればいいのかと言うと
再度体調の悪い嫁に登場してもらいましょう。

なや美

私体調悪くて明日のお弁当作れないんだ。凄く申し訳ないね。

この様に
自分の状況と感情をハッキリと伝えましょう。

こうする事で相手に共感してもらう事が出来て
この後にお願いする要求が通りやすくなります。

④【明確に伝える】相手に要望を正確に伝える

次のステップとして
相手に要望を
「正確に」
「明確に」
「具体的に」

伝えましょう。

なぜかと言うと
「なるべくだったら」
とか
「できるだけで」
の様な曖昧な伝え方だと
相手に自分の要望が伝わり切らない可能性があるからです。

「なるべく」「できるだけ」
の様な曖昧な言葉は使わずに

  • 「正確に」
  • 「明確に」
  • 「具体的に」

を意識しましょう。

  • 「何を?」
  • 「いつまでに?」
  • 「どうして欲しい?」

を心がけるとハッキリと伝わります。

例えばどうするかと言うと
病気の嫁のお話の続きです。

なや美

夜までにそこのコンビニで冷凍食品でいいから買ってきてくれない?

なや美

今夜の夕飯は悪いんだけど簡単な物で良いからご飯作ってくれない?

の様に
「いつまでに」
「何を」
「どうして欲しいか」

をちゃんと伝えましょう。
これで相手に明確にお願い事を伝える事ができます。

なや美

なるほどね。「いつまでに」「何を」「どうして欲しい」をしっかり伝えるのが大事なのね。

⑤【知らせる】頼みごとを引き受けてもらった時のメリットを伝える

頼みごとをお願いするときのダメ押しとして

相手に

「頼みごとを引き受けてくれた時のメリット」

「引き受けてくれなかった時のデメリット」

を伝えましょう。

人間はメリットがあれば動くし
メリットが無ければ動きません。

逆に
デメリットがあるなら動くし
デメリットがなければ動きません。

この相手にとってのメリットとデメリットを明確に提示することで
相手に動いて貰いやすくなります。

つまり
メリットとデメリットを提示する事

これが相手が頼みごとを引き受けてくれるかどうかを判断する
重要なポイントになります。

ここで病気の嫁がついに勝負に出た様子をご覧ください。

なや美

冷凍食品買ってきてくれない?あなたの好きな物買ってきてもいいからね。明日のお弁当も好きな物入れるからさ。そうじゃないと明日のお弁当はご飯と梅干だけの日の丸弁当になっちゃうよ。

なや美

簡単な物でいいから夕飯作ってくれない?あなたの好きな物でいいからね。明日のお弁当も好きな物入れるからさ。作ってくれないと明日のお弁当はご飯と梅干だけの日の丸弁当になっちゃうよ。

自分の好きな物が夕飯とお弁当で食べられるというメリット

明日の弁当は米と梅干だけになるというデメリットを
絡み合わせた言い方です。

こういわれたら主人も

わかった。買ってくるよ。

よしあき

と言わざるを得ませんね。

相手に
「頼みごとを引き受けてくれた時のメリット」

「引き受けてくれなかった時のデメリット」

を明確に伝える事で

相手が頼みごとを引き受けるかを判断する重要な材料になるんですね。

なや美

ふふっ。私って策士よねー。

メリットとデメリットを明確に言われたらやらざるを得ないなって思っちゃうね。

よしあき

⑥【締めくくり】気持ちよく終わる為に

いよいよ最終段階です。
ここではお互いに気持ち良く終わる為の方法を紹介します。

基本的に一方的に頼み事を押し付けると
頼まれた側はあまり気持ちの良い物ではありませんよね?

なので
「自分でも出来る事は出来るだけやります。」
「困ったことがあったら自分も協力する」
「自分も来週までに〇〇をやっておきます」

というスタンスを持ってください。

相手に丸投げではとても失礼になります。
しかし

出来る限り自分も頑張るという姿勢を見せる事で
相手に気持ちよく頼みごとを聞いて貰える様になります。

大事な事ですので是非意識してみて下さい。

なや美

うんうん。丸投げは良くない!

そうだね。自分でも何か出来る限りやるというスタンスを持っていれば相手に誠意や尊重する気持ちが伝わるんだ。

よしあき

依頼やお願い事を聞いて貰いやすくなる心理学【簡単6つのステップ】まとめ

今回の記事のまとめです。
この流れで頼みごとを行ってくださいね。

【オープニング】感謝で緊張を解こう
何かお願いをする前に相手に感謝やねぎらいの言葉をかけましょう。そうする事で相手の緊張が解けてお願い事をする空気を作ることが出来ます。
【表現】説明をして相手にYESと数回言ってもらおう
相手に数回「YES」と言わせる話をした後に本命のお願いをするとそのまま「YES」と言ってくれる確率が上がります。タモリさんや凄腕営業マンも使っているYESセット法、一貫性の法則として有名です。不自然にならない様に上手に使いましょう。
【表現】「私」を主語に感情を伝える
「私はこんな状況で凄く困っていて悲しい」という事を相手に伝える事で相手に「共感してもらえる」というメリットがあります。上手く共感してもらえれば次のお願いが通りやすくなります。
【明確に伝える】相手に要望を正確に伝える
「何を?」「いつまでに?」「どうして欲しい?」を心がけると相手にハッキリと伝わります。「なるべく」「出来るだけ」というあいまいな言葉は避けましょう。 
【知らせる】頼みごとを引き受けてもらった時のメリットを伝える
相手に「頼みごとを引き受けてくれた時のメリット」と「引き受けてくれなかった時のデメリット」を伝えましょう。人間はメリットがあれば動くしメリットが無ければ動きません。逆にデメリットがあるなら動くしデメリットがなければ動きません。この相手にとってのメリットとデメリットを明確に提示することで相手に動いて貰いやすくなります。
【締めくくり】気持ちよく終わる為に
相手に丸投げではとても失礼になります。しかし出来る限り自分も頑張るという姿勢を見せる事で相手に気持ちよく頼みごとを聞いて貰える様になります。

今回の記事は心理学に基づいて作成しています。
上記で紹介した一貫性の法則やYESセット法は様々な所で役に立ちます。

相手を上手にコントロールしたい。
セールスで売り上げを伸ばしたい。
巧みなセールスに騙されたくない。

という人はコチラ

  • 影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

を参考にすると
科学的に証明されている様々な相手を思い通りに誘導する方法が
網羅的に紹介されています。
興味ある方はご覧ください。

  • 伝え方が9割

言わずと知れた名作

頼み事のコツ以外にも
相手に何かを伝える事が苦手・・・

という人にオススメの一冊になります。

かなり分かりやすく解説されているので
「人に何かを伝えるのは苦手」
という人は必見の書籍になってます。

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