久しぶりに本棚から『嫌われる勇気』を引っ張り出し読んで見たら
「やっぱりいい本だなぁー」
と思ったので共有したいと思ったので今回ご紹介していきます。
嫌われる勇気はアドラー心理学を分かりやすく解説したものです。
- どうしても人の目を気にしてしまう。
- 劣等感を感じる
- 幸せになれない
と感じている人へ向けアドラー心理学に基づいて解決法を分かりやすく提示してくれています。
という事で本日の参考文献は
『嫌われる勇気』岸見一郎(著)ダイヤモンド社
になります。
無意識にこの様に考えてしまっている人がいるかもしれません。少し自分の考えを見つめて見ましょう。
- 職場の上司や部下に認めて欲しいから仕事を頑張る
- 親や友達に認めて欲しくて勉強を頑張る
これは誰もがもっている承認欲求からくるものです。
しかしアドラーはこの承認欲求こそが危険であると言っています。
なや美
なぜかというと
承認欲求でしか行動してこないで今まで過ごしてきてしまった人は
「あの人に怒られない様に、期待に沿えるようにしなきゃ」
と、今後も人の目を気にして行動するようになってしまいます。
そして最後には人の目を気にする人生、世間体を気にする人生になってしまい本当に自分のやりたかったことが見えなくなってしまうんです。
ここで皆さんに気づいてほしい事があります。それは
『自分は他者の期待を満たすために生きているわけではない』
という事です。
つまり承認欲求に支配された人生は自分の人生ではなく他人の人生を生きてしまっているという事なんです。
自分の人生は自分の為ですよね!そんな当たり前の事を忘れてしまわない様にしましょう。
なや美
よしあき
とはいえ、実際に承認欲求を消し去る事は出来るのでしょうか?
アドラーはこの事について『課題の分離』が必要と説いています。
課題の分離とは自分の課題と他者の課題を明確に分ける事を言います。
そして明確に分けた後は他者の課題には決して踏み込んではいけません。
承認欲求に左右されてしまうかどうかはココで決まります。
つまり『課題の分離』とは
- 予測が不可能な相手の気持ちや感情
- コントロールできない相手の反応や態度
と
- 自分でコントロール可能な事
- 自分の信じた道を進む事
を明確に区別し
他者の課題についてはコントロールできない事なので徹底的に影響を受けない様に切り捨ててしまい、自分の課題のみに集中する事を言います。
つまり
「自分は経済を学びたいのに」
と思っても
親は「医学部へいきなさい」
と言った場合
「経済を学びたい」
のは自分の課題
で
「医学部に行かせたい」
は他者の課題です。
つまりアドラー心理学を元に考えると
「自分の承認欲求を捨て去り」
「周りの目を気にする他人の人生を歩む事無く」
「幸せを手に入れたい」
という事であれば「自分は経済を学ぶ」という選択肢を選んだ方が幸せになれるという事です。
なや美
よしあき
皆さんはこう思ったことはありませんか?
- 自分は高学歴なんだ。みんなより頭がいい。
- 自分は毎日読書してて偉いんだ。遊んでるやつらとは違う。
- Twitterのフォロワーが1000人を超えている。フォロワー数百人くらいの凡人なんかより自分の方が凄い。
この様に人と上下関係を意識し
「人より上にいれば安心なんだ」
「人より下にいれば不安・・・」
と思ってしまいがちです。
この上下関係の意識は自分に優越感や劣等感を生み出します。
そうすることでいつの間にか
『他人は勝たなければいけない敵』
になってしまいます。
周りが敵だらけなのに仮に自分が勝者になったとしても最後に残るのは
『孤独』
だけになってしまうんです。
ですが上を目指したいというのは誰もが持っている欲求ですから目指すなと言っているわけではありません。
大切なのは
「他者と比べてどうか?」
ではなく
「理想の自分と比べて今の自分はどうなのか?」
という事を考えて下さい。
アドラーはこう説いています。
健全な劣等感とは
嫌われる勇気
「他者」との比較ではなく「理想の自分」との比較から生まれるものだ
つまり周りの人たちは競争したり潰し合ったりする敵ではなく
共に高め合う仲間なんです。
なや美
よしあき
これに気づくと周りの見え方がガラリと変わり、共に高め合う仲間に貢献したいという欲求も生まれてきます。
では貢献とはどれくらい大事なのでしょうか?
僕たちは何かしらの共同体、コミュニティに参加しています。
家族だったり、学校だったり、会社だったり、趣味の集まりだったり
色々な所に属していると思います。
ここから外れてしまうと人は孤独感を感じてしまいます。
ということはこの共同体、コミュニティのなかにいるということが幸せになる為の絶対条件な訳です。
そして自分がそのグループの一員である事を感じる為には2つの道筋があります。
その2つとは
『承認欲求』
『他者貢献』
です。
しかし承認欲求を中心に生きるのは周りの目を気にしながら生きる他人の人生であり幸せにはなれないというお話をしました。
一方で他者貢献をして生きる事は幸せに繋がっていきます。
他者に貢献すると
「自分は人の役に立てる価値のある人間なんだ」
「このグループにとって自分は有益な人間なんだ」
と思う事が出来ます。
それは相手が嫌がっていない限り自分の自己満足でも構いません。
自分のしたことが誰かの役に立ったと思ったときに頑張ろうという気になれます。
アドラー心理学ではこの他者貢献こそが幸福に繋がっていくと言っているのです。
なや美
よしあき
ちなみにお金をいくら稼いでも幸せになることはできません。
確かにお金をたくさん稼げば不幸になる確率は少なくなると思います。
ですがあくまで不幸になる確率が減るだけで
お金=幸せ
にはならないんですよね。
「お金もってるなら好きな物が買えて毎日楽しいし幸せじゃないの?」
と思いますが
欲しいものが買えたら最初は嬉しいですが段々とその喜びも薄れ、無くなってしまいます。
「皆さんも欲しかったものが買えた!」
と喜んだけど一か月後にはそんな事は忘れていた。
なんて事あったと思います。
そして幸せを感じるには
もっと良い物
もっと高い物じゃなきゃダメなんだ
と勘違いをしさらに高い物をたくさん買ってしまい浪費に走る様になるんです。
そして浪費の結末は言わずもがなです。
これが果たして幸せでしょうか?
繰り返しになりますがアドラー心理学では幸福になる為には『他者貢献』が必要になります。
自己犠牲を払わない程度に自分の知識やスキルや時間、人脈等、他者に貢献できることがあればどんどんしていきましょう。
なや美
よしあき
もっと深く掘り下げて知りたい!!
という人はぜひ
『嫌われる勇気』
を読んで見て下さいね。
- 自分は他者の期待に応えるために生きているのではない。承認欲求は捨ててしまおう。
- 承認欲求を捨てるには課題の分離が必要。自分の課題と他者の課題を自分なりに整理してみよう。
- 人生を競争と思っていると他者と無意識に比べてしまい例え勝者になったとしても最後に残るのは孤独のみ
- 他者と比べるのではなく『理想の自分』と『今の自分』を比べてみよう
- 他者貢献こそ自分の幸せに繋がっていく。
- お金があっても幸せにはならない。
- 嫌われる勇気|岸見一郎(著)ダイヤモンド社
この機会に「嫌われる勇気」を読んだことが無いという人はぜひ読んでみて下さい。
読んだことがあるよという人も、もう一度読んでみて下さい。
この記事を見た後に読めば理解が深まると思います。
そして新しい発見もあるかもしれません。
ブームを巻き起こしたりやドラマ化されたこの話題書は悩んだ時の人生の方位磁石として自分を導いてくれます。
・今の道を進んでいていいのか?
・劣等感を感じる
・幸せを感じられない
と思ったらこの本を手に取ってみて下さい。
必ずその方位磁石は自分の成長や幸せに繋がっていくはずです。
コメントを残す